1月12日(金)避難訓練
中休みに、予告なしの避難訓練を実施しました。
この避難訓練では、以下の二つの目的に実施しています。
① 避難の方法や避難の際の態度を習慣化する。
② 災害に関する理解を深め、身の安全を保持する能力を育てる。
中休みは15分間、しかも、外は寒いので、避難訓練を実施した後は、各学級で訓練の反省を行いました。私の方からは、以下の内容で給食時間に子どもたちに話をしましたので紹介します。
今日の中休みに、避難訓練をしました。今日は,いつもと違って、「この時間に避難訓練をします」というお知らせをしないで避難訓練をしてもらいました。
それでは,みなさんにお尋ねします。今日の火元,火事が起きた場所がちゃんと答えられますか?
今日の火元は、二階の家庭科室でした。命を守るために,どこが火事になっているのか。自分でしっかりと聞かなければ,逃げる場所を間違ってしまいます。いつも放送がなっている時は,正しい情報が聞けるように,チャイムの音がなったら,放送を静かに聞く癖をつけてください。
みなさんもよく知っている通り、今年の1月1日、石川県で最大震度7を観測した能登半島地震が起きました。誰もがお正月でゆっくりしている時、あるいは帰省して実家に帰っている時、あるいは旅行でお出かけしている時に地震が起きて、たくさんの方が被災して、今なお大変な状態が続いています。まさかこの日に地震が起きるとは誰も思ってもみませんでした。地震も火事もいつ起きるか誰にもわかりません。
みなさんができることは、学校で火事の場合は,放送を良く聞いてから逃げるということ,お家が火事の場合は,自分で逃げるということ。何が燃えても後で取り返すことはできますが,命を燃やしてはいけません。いいですね。火事にならないために,火遊びをしません。これも絶対に守ってください。
今日のみなさんの様子を見ていたら、放送がなっている時、その場に立ち止まって、黙って放送を聞くことができた人、声を出さずに運動場に集合できた人がたくさんいました。
しかし、「どうせ、避難訓練でしょう。」と甘く考えたり、運動場に集合したのに、おしゃべりをしたりしている人もいました。
今日の避難訓練は、中休みだったので、運動場や教室で遊んでいる人がたくさんいました。しかし、避難訓練のように緊急事態の時は、自分の気持ちを、遊びモードから、真剣モードへと、心のスイッチを切り替えることが、とても大切です。みなさんなら必ずできますので、心のスイッチの切り替えが日頃からできるように練習をしておいてください。
また、今日の避難訓練の中で、さすがは上級生と思った場面を二つ紹介します。
一つ目は、緊急放送がなった時、あわてて教室にもどろうとしていた低学年の子どもたちに、「止まって!放送を聞いて!」と、言ってくれている上級生がいました。
二つ目は、運動場から教室に戻る時、シューズについた砂が校舎に広がらないように、雑巾で拭いてくれたり、校内を掃除している6年生の姿がありました。
口石小学校の合言葉の一つに、「上級生は下級生のお手本になる」がありますが、緊急事態の時でも、自分で冷静に判断し、下級生のことまで考えてくれる上級生がいることが、校長先生はとてもうれしかったです。
意識して行動すれば、誰でも、心のスイッチの切り替えが上手にできるようになります。そして、いつでも、誰でも、みんなのお手本になれます。自分が得意なことで、ぜひこれからもお手本の姿をたくさん見せて、みんなが楽しい学校をみんなでつくっていきましょう。期待しています。